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谷口工業株式会社

製造部・製造課
結城 浩盛


勤続4年半.。工場内作業員として活躍中です。 5年にも及ぶ実父の介護のため、大変苦労されてきた結城さん。
仕事が多忙期でも、介護によりやむを得ず急遽の休みや早退などを繰り返し取得せざるを得ない状況がありました。 職場仲間に対して大変申し訳なく心苦しく悩まれ、退職を考える中、会社と相談し働き続ける為に、入社して3年半頃から所定外労働制限制度を利用し介護と仕事の両立を図り、現在は無事に介護を終え通常勤務に戻り就業中です。
今回お伺いした結城さんの話から、介護と仕事の両立は決して容易なことではないことがわかりました。しかし、適切なサポートと自己管理があれば、それは可能であるということも同時に示しています。介護と仕事を両立してきたエピソードを、ご覧ください。

仕事と介護の両立の実情について

私の自家は西日本豪雨で、土砂に流され、自家がなくなってしまいました。それから、両親と一緒に暮らすことになりました。父親が 肺気腫で、余り体を動かすことが、むずかしくなり、母と病院の先生、 ディサービスの人達、訪問看護の人達、なにより、会社の同僚のサポートにより、何とか家で父を看取る事が出来ました。介護は、介護した人達にしかその大変さは分かりません。

人は身体が思う様に動かなくなっていくと私達、介護する側に申し訳ないと思いつつ、言葉は、ワガママになっていきます。それでも介護を辞めるわけにはいきません。 介護に集中すると、当然仕事が出来ず収入も少なくなります。それと同じに会社にも迷惑をかけます。会社の上司の方達は、気にしなくても いいと言ってくれますが、自分の中で、申し訳ない気持ちていっぱいになり 仕事を辞めた方がいいのでは?と想う様になります。しかし収入が 無くなれば、当然生活が苦しくなります。自分にたまっていく、ストレスは、大きくなっていきます。私の趣味は魚釣りなのですが、趣味でさえ親の介護を気にして行けなくなります。
会社のサポート体制を利用しました。所定労働時間を超えて労働をさせることがない、育児・介護のための所定外労働の制限する制度を5ヶ月間ほど利用し特に大変だった時期を緩和することが出来たと思います。

〇ふくやまワーク・ライフ・バランス認定企業 男女が働きながら「仕事と家庭の両立」を実現するための支援に、積極的に取り組んでいる企業が認定される制度。

〇広島県仕事と家庭の両立支援企業登録制度認定企業 「仕事と家庭の両立支援」や「仕事と介護の両立支援」に取り組む企業等を県が登録する制度

そんな時、母や子供がたまには、ストレスを発散しておいでといってくれて、会社の部長にも魚釣りに誘って いただき、なんとか気持ちを、落ち着かせることが出来ました。幸い私の場合周りの人達に良くしていただき両親の体調が悪いときは休みをもらい、仕事もどんなに忙しい時でも定時間で帰らせてもらうことができ、途中、所定外労働制限制度も利用する事ができたのもあって、介護休暇制度をつかうことなく約5年間の介護を終えることができました。介護は本当に大切で大変なことです。しかしそれらを乗り越えられたのは、病院関係の人達、それを見守っていただいた上司や会社、なにより仕事のサポートをしてくれた仲間達に感謝しかありません。私にはまだ気老いた母親がいます。 気持ちも落ちこんでおり毎々年おいていますが、この仲間達と、谷口工業であれば、次も乗り越えることが出来ると想います。今まで迷惑をかけた分、恩返しが出来る様、頑張ります。




私たちの会社は、従業員が仕事と介護を両立できるように全力でサポートします。
介護に関わる従業員が仕事とプライベートを両立できるように、以下のような制度を導入しています。

・介護休業:要介護状態にある家族を介護する従業員は、この規則に定めるところにより介護休業をすることができる

・介護休暇:要介護状態にある家族の介護その他の世話をする従業員は、年次有給休暇とは別に、当該家族が1人の場合は1年間につき5日、2人以上の場合は1年間につき10日を限度として、介護休暇をすることができる。 他、所定外労働の制限、時間外労働の制限、深夜業の制限、介護短時間勤務など取り揃え、円滑な職場復帰支援や育児休業・介護休業等に関するハラスメント等の防止にも取組み、理解のある職場風土を確立しております。

これらの制度が従業員の働きやすさを向上させ、会社全体の生産性を高めることに繋がると確信しています。今後もより良い職場環境の実現に向けて全員で取り組んでいきます。

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6人を通じてバトンを渡していくストーリー